WindowsバッチとLinuxシェルにおけるリダイレクト構文の違いまとめ

作成日: 2025年7月15日

WindowsのバッチファイルとLinuxのシェルスクリプトでは、リダイレクト構文が異なります。
本記事では、標準出力（stdout）と標準エラー出力（stderr）の制御方法を比較形式で解説します。

基本の考え方：stdout / stderr

Windowsバッチ（cmd.exe）でのリダイレクト

command > out.txt            :: stdout をファイルへ
command 2> err.txt          :: stderr をファイルへ
command > out.txt 2> err.txt:: 両方を別ファイルへ
command >nul 2>nul          :: 両方を破棄
command >nul 2>&1           :: stderr を stdout に結合し捨てる

Linuxシェル（bash）でのリダイレクト

command > out.txt           # stdout をファイルへ
command 2> err.txt         # stderr をファイルへ
command > out.txt 2> err.txt# 両方を別ファイルへ
command &> out.txt         # 両方を同じファイルへ（bash専用）
command >/dev/null 2>&1    # 両方を破棄

比較表

まとめ

• そこまで大きな違いはない
• stdoutとstderrの概念は共通
• リダイレクトの記法が異なる
• Linuxでは&>を使うことで両方を同じファイルへリダイレクトできる